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2018.2.13 ブログ 旭川の測量資料館へ行ってみよう

2月2日にお伺いした、旭川の「測量資料館」の魅力と見どころを改めて紹介します。

「測量資料館」は旭川システムサービスさんの代表取締役である清野社長が館長を務めています。

「測量資料館」では明治時代から現在に至るまでの測量機器が600点以上展示され、全国にある測量資料館の中でも、これほど多くの展示数は珍しいとのことです。また、つくば市にある国土地理院の「地図と測量の科学館」にある機器と同じくらい貴重で珍しい測量機器や、資料を観覧することができます。

これら多数の機器は清野館長が自費で収集されたもので時間と情熱を費やされたことと思います。展示している測量機器の中には寄贈品も多数あり、清野館長の人柄と熱意が伝わります。

測量資料館では見るだけではなく、実際に見たり、触れたりすることもできます。

今の時代、測量機器にはシステムが組み込まれていて、機器がやってくれることが当たり前となっておりますが、昔はすべてが手作業で行われていたことを考えると、目覚ましい技術だと思います。

観覧の最後に清野館長は

「道路・橋・建物など、そこにあるのが当たり前となってますが、測量があってからこそ存在するのです。測量の仕事は地味で派手さは無いですけど、「はかる」という今の日本を作るための大切な仕事をしてきたわけです。とても誇れる仕事であり、たくさんの人にもっと知ってもらいたいと思ってます。」

とおっしゃっていました。

まだまだ清野館長が探している測量機器も沢山ありそうです。次回お伺いした際には新しい機器に出会えるかもしれません。
旭川市内の方も市外の方も、是非立ち寄って測量の大切さと面白さを発見してみてください。

ごく一部ですが、資料館の魅力を紹介します。


VRゴーグルなど今は様々な立体視の方法がありますが、昔ながらですが、いまでも使われている立体視です。

さらに、それらを図面にするための図化機が巨大でかっこいいですね。比較的簡単な図化機の代表、ケルシュプロッターをはじめ、WILD(ウィルド)のステレオ図化機は迫力が違います。

ウィルドをはじめ様々なセオドライトです。
貴重な実物を持たせてもらいましたが、想像以上の重さにびっくりです。小さいものでも両手でしっかり持たないとケガをしそうです。大きいものは女性一人では持つこともできません。

実際に覗いてレンズのすごさを実感。そのほか、距離を測る道具や、森の木の本数を数える道具など実際に触らせていただきました。

こちらはちょっと変わった逸品。本当はトンネルなどで天井から逆さにつるして使うそうです。

少し最近の機器です。世界初というトータルステーションやGPSの機器などさまざまです。最近といってももう見かけない機器ばかりですが。とても重くて、簡単には持ち運べませんでした。

これが手回しの機械式計算機です。知らない方も多いかと思います。タイガー式の計算機をはじめ、丸いのはクルタ計算機という携帯型の計算機です。とてもきれいでかっこいい計算機です。さらに、コンセントをつなげると自動で回転する計算機もありました。

デジタルな計算機も様々です。ヒューレットパッカードの関数電卓は72年製のものでボタンが35こあるので「HP-35」です。この電卓の文字盤は使い込んでも消えないそうです。なぜなら、文字が金太郎あめのように奥まで書かれているからだそうです。びっくり。

また、最近ではほぼ見たことがないニキシー管の計算機。ニキシー管は数字によって奥行きがあるので、見ているだけで面白いです。こちらもカシオの72年製の関数電卓。当時の金額で325,000円です。当時の大卒の初任給をを調べてみました。52,700円でした。

こちらは、カシオのfx-1で3の3乗根を計算してもらった時の動画です。スタートをしてから答えが出るまで16秒もかかりました。

そのほか、数十年前の最新機器が沢山ありました。

おまけ

トプコンのTS、グッピーを使っていた方は必見です。見慣れた黄色のボディーの中に金色に光る1台が。

なんと機械番号が10000の記念モデルだそうです。

旭川システムサービスさんのページです。

http://www.asspythagoras.com

上川調査設計協会さんのページに測量資料館の案内があります。

http://www.kamikawachousasekkeikyoukai.com/data/sokuryoshiryokan.pdf