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囲碁や演劇の世界には、「駄目出し、駄目を押す」という言葉があります。「駄目出し(ダメ出し)」とは、注意点や訂正点をひろい挙げることをいい、また「駄目を押す」とは、確実に「駄目を詰めて念押しする」ことです。
土木設計においても、基本となる設計条件を取り違えたり、気付かないまま作業が進んでしまうと、言うまでもなく誤った成果が出来上がり、その手直しのために、多大のコストをかけることになります。(手直しの発生は、発注者である「お客様」にご迷惑をおかけするばかりでなく、会社の信用失墜となります)
このような、失敗を防ぐためには、仕事のひと区切りごとで、駄目を出し尽くしておくことが大事であり、「失敗しても後で、何とかなる」と言った安易な考え方は、捨てなければなりません。
当社では、業務の段階ごとに下図に示す、品質管理の仕組み「PDCAサイクル」を念頭に、「駄目出し」を行う、社内レビュー会議(照査はじめ業務担当者以外の社内技術者の参加による)を行っております。
会議では、設計条件、協議事項など情報の共有化を行うとともに、問題点の抽出とその解決策について、複数の目による俯瞰的検討により、設計品質の維持に努めております。
各業務においては、「基本的かつ特有のチェックポイント」を念入りに押さえ、また不具合発見時には、管理技術者や担当技術者への速やかな是正処置を促し、併せてそのフォローアップにより「誠意ある技術の提供」と「品質の確保」を目指しております。
品質管理のシステムで好ましいのは、「ミスの発生しにくい、ミスが見つけられる」などの仕組みをきちんと作ることと、これを企業内でしっかり実施し、定着させることです。